この記事では、今注目を集めているフィトケミカルについて解説していきます。
フィトケミカルがどのように作用するのかを知り、今後の健康管理に活かしましょう。
フィトケミカルとは
健康志向の高まりに沿って最近耳にすることが多くなった「フィトケミカル」とは、野菜・果物・豆類・芋類・海藻・お茶・ハーブなど、植物性食品の色素や香り、灰汁などの成分から発見された化学物質です。
具体的には、植物が紫外線や有害物質、害虫などの害から身を守るために作り出した、色素、香り、アク、辛味、苦味などの機能性成分を指します。
機能性成分は生きるために必須なものではありませんが、免疫力向上・老化抑制・肥満予防など、【健康に生きるための助手的役割】をしてくれるので『第7の栄養素』とも呼ばれています。
フィトケミカルは1つの野菜や果物に複数存在していることがあり、その種類は数千以上にも及んでいますが、その種類によって様々な働きがあると言われています。
フィトケミカルの健康への効果
数千種類以上あるフィトケミカルには、抗酸化作用を持つものが多いことから、摂取する事で健康への影響も期待できることが多くあります。
例えば、フィトケミカルは以下のような効果が期待できるといわれています。
・抗酸化作用による老化予防
・代謝の促進
・免疫力向上
・脳機能の強化
・骨粗鬆症予防
・更年期障害の緩和
・抗菌作用
・コレステロール値上昇抑制
・抗がん作用
・眼精疲労回復・眼病予防・視力低下予防
・血圧の安定
・皮膚や粘膜の保護
・風邪の予防
アンチエイジングや生活習慣病への対策の重要性が高まっている昨今、フィトケミカルの効能にスポットライトがあたっています。
フィトケミカルの種類
フィトケミカルを大きく分類すると、「ポリフェノール」「含硫化合物」「カロテノイド」「多糖類」「テルペン類」の5種類に分けられます。
フィトケミカルの種類について、それぞれの代表例を紹介します。
種類①:ポリフェノール
植物が光合成を行う時にできる物質の総称をポリフェノールと言います。
植物の色素やアクの成分で、抗酸化作用があり、多くは水溶性で吸収されます。
代表例として、3つご紹介します。
アントシアニン
赤や青、紫などの水溶性色素で、目の網膜にあり光を感じる働きを支えている「ロドプシン」という色素成分の再合成を促す働きがあると言われています。
赤ワイン、ブルーベリー、ナス、赤紫蘇などの食品に多く含まれています。
イソフラボン
女性ホルモンの「エストロゲン」に似た働きをし、骨粗鬆症の予防や更年期症状の緩和が期待されます。
大豆や大豆製品などに多く含まれています。
カテキン
茶葉に含まれている苦味や渋味の成分で、抗菌作用の他、血中コレステロールの低下や血圧の上昇を抑える働きが期待できます。
緑茶や紅茶などに多く含まれています。
種類②:含硫化合物
刺激のある香りや辛味が特徴で抗酸化があるとされ、血行、血流の改善作用や、強い抗菌作用があるため、食中毒などの予防にも期待ができます。
代表例は以下のようなものがあります。
スルフォラファン
抗がん作用が期待できるといわれています。
ブロッコリー、ブロッコリースプラウト、キャベツなどに多く含まれています。
イソチオシアネート
すりおろすなどして食品の細胞が壊れた時に生成される辛味成分で、免疫力の強化や抗がん作用が期待できるといわれています。
大根・ワサビ・からし菜などに多く含まれています。
アリシン
切ったり、すりおろしたりしてときに食品の細胞が破壊される際に生成される香りの成分で、抗菌効果などが期待できるといわれています。
ニンニク・玉ねぎ・にらなど、かなり独特な香りを持つ食品に多く含まれています。
種類③:カロテノイド
主に緑黄色野菜に含まれている黄色・橙色・赤色の色素成分の総称で、抗酸化作用があり、天然の脂溶性色素であり、「カロテン類」「キサントフイル類」に大きく分類されます。
この代表例は以下のようなものがあります。
カロテン類
・β-カロテン
黄色・橙色の色素で、夜間の視力の維持や皮膚や粘膜の健康を維持する働きが期待できます。
にんじんやかぼちゃに多く含まれています。
・リコピン
赤い色素成分で、血流を改善する働きが期待できます。
トマト・スイカ・あんずなどに多く含まれています。
キサントフィル類
・ルテイン
黄色の色素成分で、目の健康をサポートする働きが期待できます。
緑黄色野菜に多く含まれています。
・β-クリプトキサンチン
黄色い色素成分で、高血圧、動脈硬化、糖尿病、骨粗鬆症などの予防効果が期待されています。
種類④:多糖類
炭水化物の一種であり、海藻やきのこ、根菜類に多く含まれています。
代表例は以下のようなものがあります。
フコイダン
海藻類のぬめり部分に含まれていて、抗がん作用や血圧を安定させる働きが期待されています。
β-グルカン
免疫類の強化やコレステロール値の上昇を抑える働きが期待されています。
きのこ類に含まれています。
イヌリン
血糖上昇の抑制や血液中の中性脂肪を下げる働きが期待されています。
ごぼうや玉ねぎに多く含まれています。
種類⑤:テルペン類
ハーブや柑橘類などの特有の香りと苦味成分で、抗酸化作用や免疫力強化などが特徴にあり、生活習慣病の予防・抗うつ作用などが期待できます。
それを含む代表例は以下のとおりです。
リモネン
リラックス効果があるといわれている香り成分で、交感神経を活性化させて血管を広げ、血流改善を助ける働きが期待されています。
柑橘類に含まれています。
メントール
香り成分で免疫力を高める働きが期待できるといわれています。
ハッカに含まれており、あの独特のスーーーとする感覚が好きという方も多いのではないでしょうか?
フィトケミカルを摂る方法
フィトケミカルの種類と期待できる効果がわかったところで、フィトケミカルを効果的に接種する方法をご紹介します。
①野菜の皮にもフィトケミカルが含まれるため、よく洗って皮ごと料理に使うのがおすすめです。
②カロテノイドのβ-カロテンやリコピンなどは脂溶性のため、油と一緒に摂る方がフィトケミカルの吸収率が高いといわれています。
③含硫化合物のアリシンやイソチオシアネート、スルフォラファンは熱に弱いため、できれば加熱をせずに摂取する方がおすすめです。
④フィトケミカルはそれぞれが持つ働きが異なっているため単体で摂取するより複数を組み合わせて摂取することで健康への影響はより一層高くなることが期待できます。
いろんな食品をバランスよく、きちんと食事を摂ることが健康な体を保つことにつながるといえるのではないでしょうか?
フィトケミカルとタヒボ茶
これまで述べてきたように、近年注目されているフィトケミカルは主には食品から摂ることができ、老化防止や細胞の酸化を緩やかにするなどの効果が期待できるものであるといえます。
しかしながら、健康的な食事習慣を継続するのが難しいのが現代社会です。
そこでご提案したいのがタヒボ茶です。
タヒボ茶にもフィトケミカルが含まれており、お茶として飲むだけなので簡易的に摂取することができます。
料理ができない状況の方や必要だと分かってはいても料理するのが面倒な方、沢山食事を摂れない方などは、タヒボ茶を一緒に飲んでフィトケミカルを補う事も良いでしょう。
もちろん、タヒボ茶を飲んで、フィトケミカルを毎日の料理で摂取するのが一番のおすすめですが、無理をするとストレスになるので、自分が楽に健康維持をできる方法を選んで続けましょう。
おわりに
今回は健康に良い働きをする「フィトケミカル」についてお話ししました。
植物が紫外線や有害物質、害虫などの害から身を守るために作り出した、機能性成分の有用性がお分かりいただけたかと思います。
食事の献立を工夫して積極的に摂取するのが理想的ですが、簡単にフィトケミカルを摂取したい方はタヒボ茶を飲む方法もおすすめです。
タヒボeではタヒボ茶に関するご不安やご質問への相談窓口を設けておりますので、タヒボ茶を検討したいという方はお気軽にお問合せください。